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  • 2021年8月16日
  • 読了時間: 4分

更新日:2021年8月18日


参加者(敬称略)石崎、倉地、西川、山崎、横山、佐藤、豊田、安藤、飯田、村瀬(記)計10名


【総括】

・九州を中心に日本各地で大雨特別警報が発出中でのリモート会合となった。異常気象は地球温暖化の影響なのか、その証明は難しい一面もあろうが、災害は現実に起きている。

・国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)では、2030年代に太陽活動が低下しても、人為的に発生させた温暖化ガス(主にCO2)によって2040年に1.5℃上がると断言するに至っている。

・今回の1アワーセミナーは、鉄鋼業界に勤める横山さんが「カーボンニュートラル」をテーマに発表してくれた。

①カーボンニュートラルとは何か、②なぜカーボンニュートラルが必要か、③地球温暖化防止とCO2排出量削減への取り組み、④2050年実質ゼロのために、日本がしなくてはならないこと、⑤車と製鉄の脱炭素化といった内容だった。

・鉄鋼業界でも、カーボンニュートラルに向けて水素還元製法が模索されているが、その技術開発は課題が多いという。

・横山さんの感想としては「カーボンニュートラルは、東京五輪に似ているところがあるのでは?」とし、①元々は欧州にてルールが決められている、②走り出すと、日本の都合で止めることができない、③中国はこのルールをうまく活用している、④米中のメダル獲得競争になっている」といった点を挙げた。


【内容補足としての小題リスト】

(1)カーボンニュートラルと「実質ゼロ」

(2)2100年までの気温上昇の見通し

(3)大災害により保険被害額が急上昇

(4)気候変動による金融危機リスク(俗称:グリーン・スワン)

(5)投資家と銀行が迫るカーボンニュートラル

(6)CO2増加による温室効果が地球温暖化をもたらす仕組み

(7)地球温暖化の警鐘からパリ協定までの道のり

(8)世界各国が掲げた目標と課題は?

(9)2050年実質ゼロ実現のために、日本がしなくてはならないこと

(10)化石燃焼から次世代エネルギーへ

(11)FIT(固定価格買取制度)が推進した太陽光発電

(12)世界最大の太陽光市場、中国

(13)風力発電をリードするデンマーク

(14)風力発電の未来は(日本は出遅れ)期待される潮力、波力発電、地熱発電

(15)再エネの切り札、水素エネルギーと課題

(16)エンジンからバッテリーへ 車の脱炭素化が産業構造を変える 減少・消滅する需要と仕事

 ※トヨタの燃料電池車も、水素ステーションの管理の難しさや、水素生成過程での大量のCO2発生対策課題がある。他に、トヨタとしては500万人に及ぶ業界の労働者への影響を懸念。

(17)自動車や飛行機の脱炭素化は2050年までにどこまで進むか

(18)日本のCO2排出量の25%を占める産業部門の脱炭素化、鉄鋼業の脱炭素化例

(19)わたしたちが暮らしでできる脱炭素化はプラステックごみを減らすこと


(参考書籍)

『図解でわかる14歳からの脱炭素社会』(インフォビジュアル研究所、太田出版2021年)、『超入門カーボンニュートラル』夫馬賢治、講談社 2021年)


【感想や意見交換】※一部、参考サイト等を追加

・炭素税や排出量取引制度についての質問が多数出たが、導入時期の早かった欧州各国が先行。日本への影響も当然ある。

 →日本エネルギー経済研究所の報告書等が分かりやすい 004_01_00.pdf (meti.go.jp)


・「クライメート・アクション+100」に選定されている日本企業は?

 →ダイキン工業、日立製作所、本田技研工業、JXTGホールディングス、日本製鉄、日産自動車、パナソニッィク、スズキ、東レ、トヨタ自動車。 世界全体では167社

なお、日本投資家は、投資信託や銀行、保険会社等の9法人。世界全体では373法人。


・自動車業界の温室ガス排出量の算定方法は?  

 →統合アプローチの集計概念などは複雑で専門的にはなるが、次の資料が理解しやすいのでは。 経済産業省発信 2020_001_04_01.pdf (meti.go.jp)


・製鉄業界における技術開発課題

 →高炉・転炉プロセスで還元炭の一部を水素に置き換える

  日本製鉄のサイトより 20210330_ZC.pdf (nipponsteel.com)

  補足:大型投資計画としてう電炉があるが、高品質の製品づくりに限界がある


・技術開発がすぐに追いつかないとしても、マイルズ・ストーンが曖昧では、将来世代に問題を先送りすることにならないか、等。

・急増中の太陽光パネルも、寿命(25年程)を考えると、環境影響評価における優位性に疑問を抱く。


・国際外交も含めて政治的要素の強い「脱炭素」課題は、推進リーダーがはっきりしていない?

日本の大企業はなぜ「脱炭素」こうも嫌がるのか | 資源・エネルギー | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース (toyokeizai.net

 

3.今後の予定について

・1アワーセミナーの追加感想や質問は、メールやホームページを利用して共有化したい。

・9月(9/11) 1アワーセミナー 山崎さん テーマは「愛知県との比較も含めた転居先埼玉県紹介」

・10月(10/9)日本初チベット寺院と守山古墳巡り、11月(11/13)定光寺キム氏工房でのイベント

・参加メンバー全員が、9月にはコロナワクチン接種を終えるとしても、昨今の変異株の脅威を鑑みると、10月と11月も野外イベントも諦めざるを得ないことを想定し、その際は豊田さんと倉地さんがセミナー講師をすることにし、年末総会は、WIFIが使える広めの会場も検討する。

・1アワーセミナーの追加感想や質問は、メールやホームページを利用して共有化したい。

・外国人講師招聘は、コロナの影響なのかNICと連絡とれず、また講師の手当も厳しそう。

以上


  • 2021年7月12日
  • 読了時間: 3分

@リモート(Zoom)会議 13:30~16:00

参加者(敬称略)石崎(ホスト)、西川、山崎、横山、佐藤、飯田、豊田、安藤、村瀬(記)計9名


【総括】

・今回の1アワーセミナーは、佐藤さんが日頃から問題意識をもってきた「近未来予測」に関する話。直近30~40年間の社会の変化は目を見張るものがあった中で、20~30年先の未来はどうなっているのか。

・コロナ禍の影響による世界的な変化も起きている。我々は60~80歳台となり、子や孫世代が人生を過ごす社会はどうなるのか、多様な情報をもとに自身で考察した未来予測である。

・「30~40年で世の中の大転換(社会、国民気質、グローバル)までは期待しにくく、テクノロジーの進化や社会合意形成等で諸問題の影響軽減を図りつつ、個々人が備えることが現実的な対応と言える」というのが佐藤さんの総括だった。


【詳細】

1.近況と会のイベント計画について

・コロナワクチン接種を既に2回終えた人は、出席者9名中4名ほど、残りの人も既に1回終えたとか、近々1回目を接種するとのこと。

・イベントは全員2回接種が終わる見込みの10月以降とし、9月は山崎さんによる発表とする。

また、年末の総会に開催要領を昨年どおりとするか、後日確認することにした。


2.1アワーセミナー「個人的に考える近未来予測」(講師:佐藤さん)

・下記11の項目について、過去と現在を捉えるキーワードを整理した上で、20~30年先の未来がどんなものか、各項目について1枚のシートに簡潔にまとめた内容だった。

・参考書籍は『2040年の未来予測』(成毛 眞著 日経BP)や、河合雅司氏の未来の年表シリーズや『未来のドリル コロナが見せた日本の弱点』(講談社)等らしい。

・それぞれの項目には関係性があり、それらの相互影響も注意したい。


(1)宇宙:宇宙ビジネスの競争激化、軍事面を含む宇宙の覇権争いに中国の存在感が増しそう

(2)デジタル:紙メディアの減少、ネットのルールが整備されていく?、ドローン配送、無人店舗の他、AI活用の影響が大きいか。

(3)自動車:EV化、日本は規制もあって競争力が低下して行き、国力・経済にも影響しそう

(4)政治:どう動くか流動的。関心は持ち続ける必要あり

(5)社会・国際:少子高齢社会は避けられず、日本の国力低下。生活に影響あり、要注視

(6)財政・金融:財政破綻リスク高まる。ベーシックインカムあり得るか

(7)医療:ハイテクで明るい方向か

(8)食品:危機的までにはならないか(2,040年までに世界の肉の60%が培養肉か人工肉に)

(9)素材・資源・エネルギー:資源高騰が生活に影響

(10)周辺事態:台湾有事、朝鮮半島、領土問題、憲法改正等 日本の危機が迫りつつある?

(11)災害・地球環境:自然はコントロール出来ず、危険は常にそばにあり


3.今後の予定について

・8月(8/14) 1アワーセミナー 横山さん テーマは「カーボンニュートラル」

・9月(9/11) 1アワーセミナー 山崎さん テーマは後日報告する

・10月(10/9)日本初チベット寺院と守山古墳巡り、11月(11/13)定光寺キム氏工房でのイベント

・12月総会 昨年のように宿泊せず、金山、名古屋駅周辺の貸会議室集会も案に含めて検討する

以上

  • 2021年6月13日
  • 読了時間: 3分

@リモート(Zoom)会議 13:30~16:30

参加者(敬称略)石崎、倉地、西川、山崎、横山、安藤、豊田、佐藤、飯田、村瀬(記) 計10名


【総括】

・安藤さんによる1アワーセミナー。 テーマは「e-コマース」。3月の発表内容の続きである。

・デジタル化が進む時代、テレビCMからWEBサイトへのシフト等、新たな広告媒体やノン卸ビジネス等が台頭中。

・それらの仕組み(顧客囲い込み初回購入特別価格戦術等)を知ることで、「賢い消費者」を目指したい。

・また、e-コマースの当会新会員募集の可能性はどうか? 実践を通じ時代の変化を体感できないか。

・近況報告では、コロナワクチン接種体験や、カーボン・ニュートラルに対する企業の取組み等が話題となった。


【詳細】

1.1アワーセミナー「e-コマース(続き)(講師:安藤さん)

※参考


(1)BtoB型 ECサイト 

①会員制のクローズドタイプと、②スモールタイプに分けることができる

・現場を支えるネットストア「モノタロウ」 取扱い点数 1,800万

・事務用品や文房具等を扱う「アスクル」 800万点以上 

・菓子・食品の「タカギ卸」 

・家電・日用品「キタムラ卸」 

・ロジスティック革命を目指す卸ビジネス (株)「日本アクセス」


(2)BtoC EC 

③新しいモデルとしてのBtoB)

・ECサイトを構築し、直接ユーザーに販売するビジネスモデルで、SNSによって、企業が広告を使わずに、数十万人以上のフォロアーと直接コミュニケーションが取れるようになった。 


(3)DtoC(Direct to Consumer)

・メーカーが自社で開発・製造した商品を、BtoCのように、問屋や小売店等の中間業者を介さず、直接消費者と取引して販売するビジネス  例、富士フィルムやサントリーのサプリメント等


(4)その他

・クリティカルマス:商品やサービスの普及率が一気に跳ね上がる分岐点。普及率16%の論理。

・ネットワークのタイプ分類や、クラウドサービスの利点と課題

・テレビメディア広告費とインターネットメディア広告費の推移比較

・企業規模ごとのIT利用の状況と主な課題。中小企業ではIT活用が限定的


2.1アワーセミナーフォローアップ(西川さん)

以前に発表したセミナー「沖縄さとうきび畑」での質問「沖縄に子供が多い理由」についての追加考察。他に、成人T細胞白血病に対する独自の仮説立案とその調査結果の報告


3.なおさん会百花(サラ川柳連歌)の継続案について

・特定の内容にこだわらないで、短歌や川柳、詩や替え歌など、適宜、多様性のある企画で進めていく。


4.近況報告 (DX、SDGs、カーボン・ニュートラル、コロナ、オリンピック等の切り口から) 

・DX事例、リクシルオンラインショールーム  錦織選手が実体験

・アパレル業界での SDGsや持続可能な取組み課題 ファッション専門学校でもSDGsを意識

・カーボン・ニュートラルの切り札と見なされているEVだが、リチウム電池リスクを政治家はどうみているか。世界全体のリチウム供給量の半分以上をアルゼンチン、ボリビア、チリの3国が担う。

・トヨタ自動車2035年ビジョン(自工場のカーボン・ニュートラル化、EVに特化しないリスク分散戦略)、アップル社のパーツ購入サプライアの条件告知等、先進企業のグリーンファクトリー化の取組みに注目。

・ワクチン接種関連アプリ「ヘルスアミレット(ミナケア社)」 

・ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」 


5.今後の予定

・7月(7/10)  1hセミナー 佐藤さん テーマ「近未来予測」

・8月(8/14)  1hセミナー 横山さん テーマ「カーボン・ニュートラル」

・実施日を延期した9月の定光寺イベント、10月の日本初チベット寺院と守山古墳巡りの確認は、今回見送り。

以上

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