第282回定期会合録 2021/10/9

リモート会合　10月9日（土）13：30～16：00

参加者（敬称略）石崎、倉地、西川、山崎、横山、佐藤、豊田、安藤、飯田、村瀬（記）計10名

【総括】

・来月予定のイタリア出身イヴァン氏とのリモート交流会で質問したいことを確認（後述）

・今回の1アワーセミナーは、豊田さんより、予定していたエシカル・ファッション（アパレル業界のエシカル活動の一例）と関連し、昨今の世界経済、貿易等の時事も踏まえて、『「エシカル」と「フェアトレード」』と題し、現代社会の課題を報告してもらえた。

・「エシカル」とは倫理的なとか、道徳的といった意味の英語、フェアトレードは公正な貿易、取引のこと。人権を無視した経済搾取や環境破壊を促す企業活動の警告や機関投資家の意識啓蒙等、ＳＤＧｓと関連するキーワードでもある。それらは、ＥＵを発信地としてビジネスと人権に関する法の整備が波及という。

・2013年に起きたバングラデシュのラナプラザ崩落事故（世界的アパレルブランドの下請工場（死者や行方不明者、負傷者合わせて４千人以上の犠牲者） は、ファストファッション業界史上最悪の事故。異常労働勤務条件や作業環境、自然環境破壊等の問題が判明した。

・エシカルの世界観は、三方よし（売り手、買い手、世間）から、五方よし（売り手、作り手、買い手、世間、未来）に

・カーボンニュートラルが技術課題、エシカルの方は経営倫理要素が強そうか。企業の行動変容が喫緊課題に。

・また、飯田さんからトヨタ博物館の企画展情報提供があった。『トヨタ博物館でＳＤＧｓを考える』　つかう責任、つくる責任等。 ※トヨタ博物館 | 世界のクルマの進化と文化をたどる博物館 (toyota-automobile-museum.jp)

・さらに、刈谷美術館で開催中の「野口哲哉　this is not サムライ」展の感想について。固定観念のサムライとは違う、疲弊した現代サラリーマンを象徴するサムライアートは、外国人からも注目を浴びているらしい。

※刈谷市美術館 (kariya.lg.jp)

・安藤さんから、受講中の岐阜大コンソーシアム講座より、「人間の命は何故大切か」の解答を聞いた。世界の主な宗教の中で、仏教だけは異なる（支え合って生きているのが人間、支えがなくなれば・・・）

・石崎会長より、１２月の総会を前に、来年度の会の役員候補選定方針提案や、１アワーセミナーの募集、招聘講師の紹介依頼があった。例えば、校長や警察所長キャリアのある同級生等に声をかけてみる（石崎さん）等。

【補足】

・１１月のイタリア出身、ＮＩＣ男性講師に関して　長久手高校の国際交流会記録（2011年）より

次のサイトの2011年をクリック！愛知県立長久手高等学校／国際交流会トップ (aichi-c.ed.jp)

イヴァン氏は、イタリア語講師の他、ジュニア対象にはイタリア料理や囲碁も実演指導しておられる。

・エシカルとフェアトレード、最新情報についての記事紹介　（日経ヴェリタス、経済産業省資料他）

(1)ウイグル▶綿花栽培・製品生産で強制労働問題　「「潔白」主張のユニクロにも捜査」

(2)ミャンマー▶合弁先、クーデターで市民弾圧の軍と関係　「キリン、関係解消表明も株戻り鈍く」

(3)「サプライチェーン全体の把握急務」

(4)「日本の情報機器・自動車産業　評価低く」　企業人権ベンチマーク評価（ＣＨＲＢ）

(5)「矢面のアパレル・食品、実は「優等生」

(6)国別にみた関連法　英国（現代奴隷法2015～）、・オーストラリア（現代奴隷法2019～）、フランス（企業注意義務法2017～）、以下、今後施行や検討　オランダ（児童労働デューデリジェンス法）、ドイツ（サプライチェーン法）、欧州連合（人権デューデリジェンス規制）、カナダ（現代奴隷法施行と関税改正）

(7)認証マーク（有機JASマーク、国際フェアトレード認証マーク、ＭＳＣ、ＧＯＴＳ、ＲＳＰＯ、ＦＳＣ、ＲＤＳ、ＧＲＳ、等

【事務連絡】

・次回は、イタリア外国人講師（イヴァン　ヴィガノ氏）によるプレゼンとディスカッション 11月13日（土）14：00～15：30（90分間）　リモート会合。倉地さんの方で講師と事前調整。

・１２月１1日（土）　総会の開催要領は、リアル会合も選択肢としてコロナの状況を見ながら調整していく。

以上