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第316回定期会合録 2024/8/10

  • murase
  • 2024年8月13日
  • 読了時間: 5分

8月10日(土)13:30~16:30  場所:港区生涯学習センター第3会議室

参加者(敬称略):村瀬、横山、安藤、石崎、佐藤、倉地、飯田(記)

リモート参加:山崎 計10名  欠席:西川、豊田


【総括】

・今回は5月度東京研修旅行の振り返りも含めて「自分にとってのアートとは?」をテーマに意見交換を行った。各人が感銘を受けたアート3作品を元にそれぞれのアートへの思いを披露し、ディスカッションをした。オーソドックスな捉え方があるかと思えば、意外な切り口から見ている人がいるなど、メンバーそれぞれの感性や見方を知ることができた。学芸員のような飯田さんからの補足話も皆の興味を引いた。

・年末総会は「名古屋栄近辺 日帰り」と「野間 一泊」のうち、多数決で野間で開催することで決定した。


【詳細】

1.ディスカッションテーマ「自分にとってアートとは?」

「20240810なおさん会グループトーク_プレゼンテーション1」と各自持参資料を元に、各人が感銘を受けたアート3作品を紹介し、議論した。


①山崎(東京研修振返り):東京は観る物が多く、研修では世界遺産国立西洋美術館を起点に多くの芸術・建築を上野を中心に分散させることなく色々観ることができるようにした。個人的には赤坂離宮などの『明治から昭和初期にかけての建築物』、江戸建築が現代建築群の共存している『江戸と現代の融合』『石垣と水面』などが印象深かった。


②村瀬(はじめに):アイヌ熊の木彫りは日本では土産物だが、フランス人はアートとして注目するらしい。

 日本人の場合、アートは贅沢品と考えていたり、アートに対する意識が高い人はせいぜい10人中1人ぐらいとか。現代アートになるとさらに減って、普段の生活に根付いていないといわれている。


③西川(村瀬より内容紹介):現代にはアート思考が必要。人生を「アート作品」のように想像できたならこんなに素晴らしい人生はない。SDGs菜園は自分にとってアート作品。SNS投稿はアート表現。

人間は「考え方」ひとつで不幸にも幸せにもなれる(稲盛和夫氏の名言)


④安藤:フォスの『最後の晩餐』はダビンチ作と異なった鮮やかな表現に引かれた。モネの『黄色いアイリス』は睡蓮的でない表現が面白かった。中村宏『基地』は悲惨な実話に基づいた作品。


⑤倉地:ピカソの『男と女』は、当時なぐり書きで酷評されたそうだが、今は評価されているのが面白い。エッシャーの『写像球体を持つ手』は、豊田市美で自分を映したもの。撮影法自体が騙し。明治安田記念館『コリント様式の柱』は当日の写真。1~5階まで突き抜けているのが印象的だった。


⑥佐藤:ロダンの『地獄の門』は教科書でも有名ですごく感銘を受けた。エッシャーの『写像球体を持つ手』は球体発想が面白い不思議な絵。球体が世界に繋がっている。ドルチの『悲しみの聖母』はフェルメールにも通じる光の表現がきれいな作品。


⑦横山:個人的にはアートに壁があったが今回の研修は楽しかった。ロダンの『考える人』はその大きさに驚いた。

 この機会に読んだのが、川内有緒著『目の見えない白鳥さんとアートを見に行く』。目の見えない人でも説明でイメージを作ることができる、各自の個性が言葉にすることで見えてくるなど、興味深い本だった。


⑧山崎:ユトレヒト『猟の獲物と野菜のある静物』は日常を描いたもので、建築物の持つリーズナブルな美しさに通じる。クールベ『波』は非日常の美しさ。『花鳥七宝焼』は建築素材としてもとても印象的。


⑨村瀬:ピカソの『小さな丸帽子を被って座る女性』は、愛人の二面性を描こうとしたか。長谷川利行の『自画像』は自分もこんな自画像が描きたいと思った。ブーグローの『少女 Little Girl』は研修の帰りの電車でそっくりな少女を出会い、偶然の不思議さから選んだ。


⑩石崎:自分にとっては先人の「モノ」と「コト」を観る・感じるキッカケが、アートの入り口。

 研修で気付きとなったものが『上野駅コンビニ』の巨大コンビニグループに負けない地酒システム戦略、『旧新橋停車場鉄道歴史展示』の木片による調整された線路の怖い構造、東横インで出会った『内観』の本。


⑪豊田(石崎さんが代理で説明):東京研修で印象に残った場所は、豪華絢爛な上野東照宮、美が結集した迎賓館赤坂離宮、柱と家具に品格と美しさが漂う明治生命館。印象に残ったアートはロダンの『オルフェウス』(力強さ、曲線美に圧倒)、ドルチの『悲しみの聖母』(悲しみの表情、深見ある青の衣装、妖麗さ、コントラストなど写真に優る)カぺの『自画像』(透き通った目の表情、髪の繊細な描き方等に惚れ惚れ)


⑫飯田:個人的にはアートとはつい観たくなるもの。美術館では作品から形而上学的な感覚、人智を越えた何かを感じることもある。

 印象に残った3作品は神秘的作品。原田直次郎の『騎龍観音』はリアル画法ながら題材は非現実な世界を描く。岸田劉生の『道路と土手と塀』はシュルレアリズム的画法で遠近法を逸脱したかのような異様さを持つ。エル・グレコの『十字架のキリスト』は暗い色彩と異常に引き延ばされたプロポ―ションが特徴的。参考にエル・グレコ『受胎告知』も紹介。アーティストの人生にも引かれる逸話が多く、ダリとその妻ガラの数奇な関係、クリムトとモデルらとのアンモラルな世界を紹介。

 参考としてNHKで放映された美術鑑賞を数値的に評価した例(アートセラピー効果)や、東京研修写真拾遺集も紹介。


⑬村瀬(まとめに代えて):残り時間でが様々なアートを紹介。

 岡本太郎の『森の掟』『太陽の塔』、ゴッホの『星月夜』、プロジェクションマッピングによる『ゴッホ』や『ゴジラ都庁襲撃』、トリックアート、シャドーアート、教会ステンドグラス、山下清の『花火』、バンクシーによるオークションでのシュレッダー事件、人工知能が描いた絵、等々。

時代の流れや人によって、アートの表現方法や見方と評価が変わっていくが、普段の日常生活において、人生の彩りというか香辛料のような効用をもたらしてくれたり、創造力を刺激してくれるのが「アート」と考えてよさそうだ。


2.総会

「名古屋市東区 東生涯学習センターでの日帰り案(ヤマザキマザック美術館→生涯学習センターで総会→忘年会)」と「美浜町野間での一泊案(宿泊+ふぐ料理、柏屋か紅葉屋)」の2案について検討し、多数決で「野間 柏屋」で開催することにした。仮予約は佐藤さんにお願いした。


3.今後の会合やイベント予定日等

・9 月14日(土):定例ミーティング  豊田さん「台湾等旅行報告」、安藤さん「美術論」

・10月定例ミーティング:10月12日(土)→26日(土)に変更(リモート対応のため)

・11 月9日(土):「養老天命反転地」(担当 豊田さん、安藤さん)

・12 月14日(土)~15日(日):総会・忘年会(野間 柏屋)

                                      以上

 
 
 

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