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第325回定期会合録 2025/5/10

  • murase
  • 5月12日
  • 読了時間: 6分

5月10日(土)13:20~16:30 場所:港区生涯学習センター会議室

参加者(敬称略):村瀬、横山、安藤、石崎、佐藤、豊田、倉地、金森、南保、飯田(記)

リモート参加:山崎 欠席:西川  計11名 リアル・リモートハイブリッド会合


【総括】

・今回の会合のメインは、今年から参加された「金森さん」と、先月退会後20年ぶりに復会された「南保さん」ご両名からの「体験報告」であり、今までの社会人人生を振り返って報告いただくというもの。

よく「誰でも1冊の本は書ける」と言われるが、両名の経歴は、真に栄光と波乱に満ちた人生劇場である。

・その他、6月に開催する外国人講師とのディスカッションでのビデオの選定、7月に実施する世界遺産探訪研修(世界遺産平泉)の計画の再確認を行った。


【詳細】

1. 体験報告とフリーディスカッション

(1)金森さん テーマ:通運業界の概要や海外生活の話等

・入社時1.5年ほど荷物管理に従事したが、船の仕事はこの時のみで、以後は航空貨物へ移ったため、本社に机を持ったことがなく、10人しかいない役員の一人(そういう意味で妾の子と表現)。以後1988年からカナダトロントに駐在。2004年に名古屋へ帰国したが、2011年からはロスとニューヨークへ。2015年帰国し、数年後定年退職。

・1986年ホンダ技研(マザー工場=埼玉)のカナダ輸出に対応するため急遽トロントに行くことになった。1年英語教室に通い外人の先生に師事したが、英語が出来ない私は「Why You?」と言われた。トロント駐在当初はワンマンオフィスで荷物積み込みなどやってきたが、1年後エルモ駐在員の奥さんを雇うことでこれ以後英語は部下にまかせて苦労はなくなった。仕事は徐々に増えて人員増に。

・トロントの日常生活は、英語がダメでもお金さえあれば困らない。ストリップ劇場の独特な文化等、色々経験した(事務所向かいにランディングストリップがあり、女性陣の夕方出社が日常風景だった)

・ホンダの方針変更により鹿児島へ馬の輸出(馬肉)を始める。ジャンボチャーター機で約100頭を輸送(輸送費は当時2300万円!)。妊娠馬がいないか獣医による証明書が必要で大変な作業だった。

カナダ馬も事態は理解しているらしく、牧場からトレーラーに乗るのを嫌がり、空港でも檻に入る時に暴れるが入ってしまえば大人しくなる。移送中に何頭かは死亡することあり。

「なぜこんな可愛い動物を日本人は食べるのか」等、当時はオランダ従業員に言われたが、今では何10機も飛ばす輸送のプロであり、馬刺しも好物のようだ。

・ルートはアンカレッジ経由。アルコール類の機内サービスはなくてまず寝られない。パン、サラダ、ケーキなどは自前。機内は馬の汗で結露。到着時に天井から結露水が降り注ぐため、降りる際にビニール袋を被った体験もした。

・馬肉は健康食であり、牛よりもミネラル多く、捨てるところも少ないメリットがある。

・馬自体はキロ当たりで売られる。輸出を始めた頃から比べて、馬主努力で体重が500kgから900Kgまで増えた。

 体重増のために蹄を拡張したり、肉のサシを増すためエサを与えたり止める等、様々なノウハウがあるらしい。

・ロスやニューヨークでは駐在員としてゴルフなど快適な生活を送ったが、雨の少ない土地なので大雨で油が浮いた路面では事故が多発したり、山火事が起きて火の粉によって自宅が延焼しそうになったこともある。食料品は新鮮魚が手に入りづらいので、やはり日本の方が良い。

・帰国後体重が20kg減った。向こうは車生活中心のためで、歩く習慣が大切だ。

・国際情勢について。トランプの今の政策は中国つぶしだろう。米国は買うばかりで富が流れ出ている。日本も同様で中国から産業を取り戻すべき。いかに国力をつけるか。ここは政治の問題。

・最近のバンクーバーは中国系も増加し街も変容。ガラス張りビル等、中国人のセンスには疑問あり。


(2)南保さん テーマ:53歳と57 歳に体験にすることになった勤務先の2回のM&A

と、頓挫中の日鉄のUSスチール買収計画について

・詳細は「添付①」を参照。

・今回の振返りは、自分にとっても大変いい機会になったとのこと。

・入社から定年退職までの間で2回の経営統合を経験。なおさん会参加は2002年~2005年なので、経営統合はそれ以後の経験である。

・中国企業の大量生産による供給過剰で、シナジーを最大化すべく日本は業界再編を行ってきたが、決して簡単ではなく、配分バランスが崩れて経営が悪化することも多々あった。

人事面もギクシャクしがちでさらなる環境悪化。最終的には、当時の社長が高炉削減、ライン休止を断行し大幅に経営は改善された。

 とはいえ、結果として自分が関わってきた会社(統合時取締役であった)が閉鎖に至って、自分としては忸怩たる思いだった(製造所廃止時は早期退職ではなく異動で対応)

・過去何度か管理下で休業事故や死亡事故が発生した。「安全はすべてに優先する」ことを今も痛感。

・退職後はFPの資格取得に挑戦、また、セカンドキャリアとして高齢者配食サービスに就職。 弁当配食と共に、家族経営の南店(社長の主人の他、奥さんと子供たちが経営陣。その他延べ約40人のパートさんで運営)の「顧問」にも就任。

現役時代の経験を活かして採算性改善に取り組んでいる。課題は赤字の解消。他社とへの差別化のために厚労省が主導する現在のサービスレベル ステージ③(安否確認+栄養改善)を進化させたステージ④(安否確認型配食サービス+健康支援型配食サービス)への移行に取り組んでいるが、厚労省指針が概念的なもので、現場関係者の認知深耕や施策展開が課題となっている。

・諸経費の高騰の中で、食事の質を落としている他社もあるが、顧客の健康を支援する弁当宅配事業としては本末転倒か。

・弁当は現在1食650円。製造方法は高率化してきた。

※合気道が出来る南保さん、なおさん会参加当時奥様の体調不良を気功で改善させたという逸話あり



2. 6月の外国人講師とのディスカッションや今後の予定について(倉地さん)

・ゾーラさんから提示された4つのビデオについて、会として当日紹介いただきたい作品の選定を行った。

候補 ①モンゴル人記者がみた横綱白鵬(2016年放送)

   ②モンゴル人力士の光と影(2016年放送)

   ③モンゴル抑留の実態(2020年放送)

   ④「国民と国家 ある日戦争が始まったら」(2023年放送)

  最終的に最も興味深いテーマとして ④ に決定   (政治色強いテーマで種々懸念もあったものの決定)

ゾーラさんへの質問は、5/25までに倉地さんまで連絡すること


3. 世界遺産探訪研修について(石崎さん)(添付②(なおさん会後の修正版)参照)

・石崎さんより、なおさん会 世界遺産の旅 東北編『みちのくの「政治と歴史の旅」』の最新案を説明。

実施時期:7月11日(金)~12日(土)

参加予定者:村瀬、横山、安藤、石崎、佐藤、豊田、倉地、山崎、飯田(計9名)

    ※金森さんが諸事情にて不参加となり、10名→9名へ変更

・レンタカー、「江刺藤原」「後藤新平記念館」「平泉」のガイド、昼食、宿泊などの予約は全て完了。

 (宿泊の山王山温泉 瑞泉郷は3部屋 確保済み。一部屋3名の予定)

・新花巻空港のB班ピックアップ場所は西口「ロータリー」(送迎駐車場ではないのでご注意)

・平泉では昼食考慮し、先に毛越寺見学。 車移動にガイドも同乗し、中尊寺でガイド終了予定。


4.次回予定

・6月14日(土) 13:15~16:30 港区学習センター

 
 
 

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